ニキビやニキビ跡の原因となるのがストレスや生活習慣の乱れです。
普通なら日時の経過とともに少しずつ治癒へ向かいます。
しかし、やりがちなのが患部の炎症が強かったりしてかゆみがあり、ニキビをつぶしてしまったりすることです。
こうなると皮膚にストレスがかかり、クレーター(凹凸状)のニキビ跡を残してしまうことがあります。
クレーターになったニキビ跡
ニキビが治癒を始めると炎症を起こした部分が徐々に元の肌状態へ戻りはじめ、毛穴部分の皮膚組織が修復されて跡が残らずに回復します。
ニキビをつぶす事でクレーターに
ニキビをつぶしてしまうと修復を始めた皮膚組織周辺を破壊してしまうため、肌を元に戻そうとする細胞の力が弱まります。
毛穴から出血した後に、やがて「かさぶた」になりますが、かゆみを伴うことがあるので「かさぶた」を手で触ったりして剥いてしまうと治りが遅れます。
こうなると毛穴部分が広がってしまい、皮膚自体が陥没してしまいます。
この状態がクレーターニキビ跡です。
見た目もクレーター状態の凹凸になってしまうのです。
不規則な生活習慣も
クレーターニキビ跡の状況を招く要因は他にもあります。
それは不規則な生活習慣です。
ニキビができている時に過労や徹夜などの不規則な生活習慣をすると、ストレスがたまり代謝が遅れて免疫力も低下して治りが遅くなります。
この状況をそのままにしておくと皮膚の代謝が遅れ修復が進まず、ニキビ跡がクレーター(凹凸)状になってしまうこともあります。
クレーターや凸凹のニキビ跡が治癒して解消するには長期間かかるため「そもそも、できないようにする」ことが肝心です。
それでも、もしクレーターや凸凹のニキビ跡ができてしまった場合は、ピーリングケアや毎日の洗顔で少しずつ肌の表面を滑らかにしていきましょう。
クレーターニキビには、ピーリングが有効
ピーリングは皮膚科やクリニックで施術しているところもあり、安全性や即効性を求める人にはオススメです。
費用をかけたくない人には、自宅の洗顔でも肌の代謝は促進させることができます。
じっくり時間をかけて治療に専念していくのであれば、長い目で見て洗顔や保湿、生活習慣の改善を重視しましょう。
赤みがあるニキビ跡は短期間で治せる?
ニキビ治癒後もニキビ跡が残ってしまうことは気になりますよね。
ニキビ跡が残ってしまうニキビにはいくつかの種類があります。
代表的なものとして、赤みが残るニキビ跡があります。
いくつもこの跡が残ると皮膚表面に赤色の痕跡が複数残ってしまうため、目立って見た目の印象がどうしても悪くなってしまいます。
男性の場合は頬や顎などにこの種のニキビ跡ができてしまうことが多くあります。
赤いニキビ跡の原因
赤みが残ったニキビ跡の原因は、肌の内部で起こる炎症です。
皮膚のすぐ近くには毛細血管が届いていて肌がピンク色に見えるのも、毛細血管を流れる血液が関係しています。
ニキビになると角栓で閉ざされた毛穴の中に皮脂がたまっていき、そこに雑菌が発生します。
この雑菌と戦うために毛細血管がニキビの部分に集中してきます。
赤いニキビができるのはこのためです。
2~3年の長期戦になる赤いニキビ跡の治療
赤いニキビは炎症を伴うため、患部の状況によっては赤色がさらに増していきます。
しかも毛細血管内の血液がうっ血を起こすことから、滞留した部分が赤くなってしまうのです。
やがて角栓が排出され毛穴にたまった皮脂が外へ排出されると、ニキビに伴う炎症は収まっていきます。
しかし、この時にうっ血した血液が皮膚表面近くに滞留し、再び赤いニキビ跡ができてしまうのです。
うっ血が徐々に解消されることで赤いニキビ跡は、長くても2~3年で消えていきますが、できるだけ短期間で解消したいものです。
長期戦になりますが、毎日の「洗顔」や「保湿ケア」を行うことで肌の生まれ変わりを促進させることができます。
ケアがうまくいけば比較的短期間で良くなってくることが実感できるでしょう。
茶色いシミみたいなニキビ跡
ニキビ跡には治癒後に茶色くシミのように色素沈着をおこすケースがあります。
複数のニキビ跡が残るとシミがいくつもできたかのように見えてしまうため、男性にとって気になる肌トラブルの一つです。
原因は体の内部から分泌される色素成分の「メラニン」です。
メラニンってなに?
メラニンは髪の毛を黒くしたり、ホクロなどの形成に関わったりする色素です。
日光を浴びたときにできるシミもこのメラニンが原因で、メラニンはもともと皮膚を保護する役割を持っています。
つまり、かさぶたのように皮膚の表面に現れて患部を保護して治癒を助けます。
ニキビが肌表面に現れると内部の細菌を消滅させるために免疫機能が働きます。
それと同時に損傷を受けた皮膚を修復するため、皮膚細胞が組織され新たな皮膚細胞がつくられるまでの間、肌を保護するのがメラニンなのです。
茶色いシミニキビの正体は色素沈着
ニキビが治癒し正常に新たな皮膚細胞がつくられると、皮膚が新しく生まれ変わる過程でメラニンも外側に排出されてやがて消えていきます。
しかし、代謝がうまくいかなくなるとメラニンが皮膚に残留し、ニキビ跡として色素沈着を起こしてしまいます。
ですから、肌の色素沈着が茶色いシミの正体です。
ニキビ跡が残ってしまうと解消するのは難しく、適切な処置を施さなければそのまま残り続けてしまいます
皮膚の代謝を助けるため毎日の洗顔やビタミンC誘導体化粧水を使ったりして、体の内部から新たな皮膚をつくりメラニンを排出することが必要です。
ニキビ跡を見極め、治療はあせらない
色にって見分けるニキビ跡の種類を簡単に調べました。
何となくでもメカニズムが理解できればケアの方法も考えつくと思います。
どの種類でも元の肌の状態に戻そうと治療するのに日時がかかります。
クレーターニキビ跡の原因のように触ってつぶすのは、最もやってはいけない対処法です。
あせらずに時間をかけて患部を観察し、免疫力を高めながら治療し続けることが大切です。