アトピーは顔の産毛の処理をどうすれば?

アトピーは顔の産毛の処理をどうすれば?

アトピー性皮膚炎は一度発症してしまうと、良くなったり悪くなったりを繰り返すばかりで、完治するのがなかなか難しい皮膚病です。

それでも、顔の産毛が濃い・太い・多い方は、こまめにお手入れをしてツルツルになりたいと思うのは当たり前ですよね。

顔はもともと皮膚が弱く、デリケートな部分ですから、普通肌の人でも産毛の処理の仕方を間違えると、肌荒れを起こしやすいです。

ですから、肌が弱いアトピーの方が、顔の産毛を処理すると、肌にさまざまな悪影響を与える可能性があるんです。

そこで、アトピーの方は顔の産毛をどうやって処理すればいいのか?についてご紹介しますね!

アトピーの薬をやめれば顔の産毛は元に戻る?

アトピーの薬をやめれば顔の産毛は元に戻る?

アトピー肌の方の中には「病院からもらった薬を使っているうちに、だんだん産毛が濃くなってきた」という経験をききます。

アトピー性皮膚炎のせいで、自由に脱毛することもできないのに、治療することでむしろ産毛が濃くなってしまうなんて、ホントに理不尽な話ですよね。

ステロイド剤には副作用?

塗り薬といえばステロイドで、即効性があり効果を実感している方も多いと思います。

しかし、アトピーの治療に使われるステロイド剤には、産毛を濃くする副作用があるんです。

ステロイドとは、両方の腎臓の上の部分にある副腎から作られる副腎皮質ホルモンの一つです。

免疫システムの働きを正常にしたり、炎症を抑える効果があるため、アトピーだけでなく、さまざまな病気の治療に用いられています。

効果が高い代わりに副作用も強い薬なので、長期間使用し続けると皮膚に異常が出ることがあり、産毛が濃くなるのもその一つで、特に皮膚が薄い顔の産毛は、濃くなりやすい傾向があります。

万が一顔の産毛が濃くなったとしても、ステロイドの使用をやめれば、元の状態に戻すことができます。

ただし、再びアトピーの症状がひどくなれば、やはりステロイドを使わざるを得なくなるので、産毛が濃いままということにもなりかねません。

アトピーを改善するのはとても難しいので、やっぱり日々の産毛のケアをしていきましょう。

アトピーの人は顔の産毛を剃ってはいけない?

アトピーの人は顔の産毛を剃ってはいけない?

顔の産毛を剃って、処理する場合に使用する道具は、主にカミソリや電動シェーバーですよね。

中でも、肌にダメージを与える可能性が大きいのは、カミソリです。

カミソリの刃で顔の産毛を剃ると、健康な角質も一緒に削り落としてしまう可能性があり、アトピーの方は薬などの影響で、ただでさえ皮膚が薄くなっていますので、角質を削ってしまったら肌のバリア機能がさらに低下します。

すると、肌の赤みや腫れ、湿疹、かゆみといったアトピーならではの症状が悪化しやすくなるのです。

また、カミソリを使うと、肌には目に見えない傷がたくさんついてしまいます。

そこから雑菌が侵入すると、炎症が長引いてどんどん悪循環に陥ってしまうんです。

電気シェーバーでも肌が荒れる

電気シェーバーで顔の産毛を処理する際は、できるだけアトピーの肌症状をよく観察しながら判断しましょう。

電気シェーバーであれば、刃が直接肌に触れないので、カミソリに比べると肌へのダメージが少なく済みます。

ただし、アトピーの症状がひどい時に使うと、電気シェーバーの摩擦だけでも、かゆみや赤みが出ることがあるんです。

電気シェーバーで顔の産毛を処理する際は、できるだけアトピーの肌症状をよく観察しながら判断しましょう。

脱毛グッズも危険がいっぱい

脱毛グッズをアトピー肌の方が安易に使うのは、大変危険な行為です。

ドラッグストアなどに行くと、顔の産毛に使える脱毛グッズがたくさん売っていて「敏感肌用」などと書いてあることもありますよね。

しかし、これらの脱毛グッズをアトピー肌の方が安易に使うのは、大変危険な行為です。

例えば、貼って剥がすだけで、毛が抜ける脱毛テープや脱毛ワックスなどは、強い力で毛根から毛を一気に抜き去ると同時に、健康な角質まで一緒に剥がしてしまいます。

毛抜きも手頃な値段で買えますが、肌を強く引っ張るので刺激が強いですし、抜いた後の毛穴に雑菌が侵入して炎症を起こしやすいので、アトピーの方にはおすすめできません。

ほかにも、薬品で毛を溶かす除毛クリームも刺激の強い成分が入っているため、顔の産毛の処理には不向きです。

このように、顔の産毛を剃るにしても、抜くにしても、アトピー肌の方が自己処理を行うのは、とても危険なことが多いのです。

⇒顔の産毛にエピローラーを使った口コミ

クリニックで脱毛はどう?

クリニックで脱毛はどう?

自己処理以外に顔の産毛の脱毛を行う場合、医療クリニックで行う医療レーザー脱毛や針脱毛(ニードル脱毛)、エステサロンで行う光脱毛(フラッシュ脱毛)などがあります。

このうち、最も肌への負担が大きいのは針脱毛です。

一番リスクがある針脱毛

針脱毛は、毛穴に針を刺し、微弱な電流を流すことで毛根や毛乳頭を破壊して、毛の再生を食い止める脱毛方法です。

脱毛効果は非常に高いのですが、肌が赤く腫れ上がったり内出血を起こしたり、かゆみや湿疹など、さまざまな副作用が起こる可能性があります

レーザー脱毛も小リスク有、光脱毛は何回も必要

医療レーザー脱毛と光脱毛は、肌に強い光を当てることで毛根を刺激して、ムダ毛を減らしていく脱毛方法です。

どちらも成長期の毛にしか効果がないため、毛周期に合わせて複数回脱毛を行う必要があり、それだけ肌への負担が大きくなります。

レーザー脱毛は光脱毛よりも高出力で、高い脱毛効果が得られますが、火傷のように赤く腫れ上がったり、かゆみが出る可能性があります。

光脱毛は比較的肌に優しい脱毛方法ですが、肌トラブルが全くないわけではなく、1回あたりの脱毛効果が低いので、レーザー脱毛よりも回数を多く繰り返さなければいけません。

もしやるなら医療レーザー脱毛

アトピーの人がどうしても永久脱毛したいなら医療レーザー脱毛

基本的に顔の産毛を、アトピーの方が、脱毛するのはあまりおすすめできませんが、どうしてもやりたいという場合は、医療レーザー脱毛がおすすめです。

理由は医療レーザー脱毛は、光脱毛よりも少ない回数でムダ毛を減らすことができるからです。

クリニックによって差はありますが通常5〜6回の照射を行えば、ほとんどの毛を無くすことができると言われています。

また、光脱毛は誰でも出来るのに対し医療レーザー脱毛は、医師か看護師しか行うことができないため、万が一肌にトラブルが起きた時も、すぐに適切な処置をしてもらえます

ただし、症状が悪い時はダメ

ただし、アトピーの方は、いつでも医療レーザー脱毛を行えるわけではありません。

通常は毛周期に合わせて脱毛を行いますが、アトピーの症状がひどくなっている時には、レーザーの照射を行うことができないんです。

ですから、クリニックに脱毛の予約を取っていても当日の肌のコンディションが悪ければ、先延ばしにしなければならないため、通常よりも脱毛が完了するまで時間がかかってしまう可能性が大きいです。

それにレーザー脱毛は回数が少なく、効果がある分、肌への負担も大きいです。

術後に赤くはれてヒリヒリするのが中々戻らなかったり、跡が残ってしまうこともアトピーの方の場合は多いんです。

アトピー肌に優しいのは産毛専用の抑毛クリーム

アトピー肌に優しいのは産毛専用の抑毛クリーム

肌が弱いアトピーの方に最もおすすめなのは、産毛専用の抑毛クリームです。

アトピーはアレルギー反応のひとつなので個人差があります。

少しずつ使い、症状を見ながら慎重に試用してみてください。

抑毛クリームは、腕や足の毛、男性のヒゲなどには正直言って、効果がほとんど感じられないのですが、男女問わず”産毛”であれば、実は結構実感されている方が多いんですね。

⇒顔の産毛に使える抑毛・脱毛クリームはこれ

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