女性でも、あご、鼻の下、頬やもみあげ、口周りなどの顔の産毛で悩む方は多くいらっしゃいます。
私も「どうして私だけ濃いのだろう…」と、いつも思っていました。
調べてみたところ生まれつき顔の産毛が濃い人は、両親からの遺伝が原因となっている可能性が高いらしいです。
もともと、それほど濃くなかったのに、以前より濃くなったという場合には、ホルモンバランスの乱れが大きく影響しているのだとか…。
女性の体の中では女性ホルモンだけでなく、男性ホルモンも分泌されていて顔の産毛に大きな影響を与えているんです。
顔の産毛が濃いのは男性ホルモンが原因?
男性ホルモンは、ほとんどがテストステロンというホルモンで占められています。
テストステロンは、筋肉を増やし骨を太くしたり、体毛を濃くするなど男性らしくする作用があるホルモンです。
必要だけど多いと男性化するホルモン
男性の体内で男性ホルモンが増えれば、より男性らしい見た目や体つきになることができます。
よく、頭髪が無くなるのも男性ホルモンが原因と言われるのも、ウソではありません。
一方で男性ホルモンは女性の体にもある程度は必要なもので、筋肉を維持したり、骨を丈夫にしたりするのに欠かすことができません。
しかし、女性の体内で男性ホルモンが必要以上に増えすぎると女性なのにヒゲが濃くなるという男性化現象が起きてしまうんです。
男性ホルモンが増えちゃう、こんな生活に注意!
女性の体内で男性ホルモンの分泌が増え過ぎるのは、さまざまな要因があります。
ストレスに弱い女性ホルモン
ストレスを感じると、脳の視床下部が異常を来たします。
すると、女性ホルモンを分泌するための指令をきちんと出すことができなくなり、結果的に顔の産毛を増やす男性ホルモンの割合が高くなってしまうんです。
最近、笑っていますか?口角を上げるだけでイライラを抑えることができるそうですが、やってみると確かに実感できます。
仕事での競争のし過ぎ、過度な悩みすぎを感じたら、休息が効果的です。
パートナーや友人とのけんかも大きなストレスとなり、女性ホルモン分泌に悪い影響を与えますので、議論しすぎよりもよく話を聞いて相手を尊重するように心がけるとストレスが解消されますよ。
睡眠不足、質が悪い
忙しいとつい削ってしまうのが睡眠時間ですよね。
しかし、女性ホルモンは眠っている間に盛んに分泌されるので、睡眠が足りないと分泌量が減ってしまうんです。
午後10時から午前2時までは睡眠のゴールデンタイムといわれ、ホルモン分泌に好影響を与えるので寝てなくはいけない時間帯なのです。
睡眠時間は足りていても、寝る時間が深夜だったり睡眠の質が悪いと、女性ホルモンが分泌されにくくなってしまいます。
急に生活リズムを変えられなくても、寝る前に体を温めるのは睡眠の質を上げる効果がありますよ。
ぬるめのお湯にできれば30分くらいつかり、体温を上げて眠りにつくことが良いとされてます。お風呂に入ることが難しければカイロなどで下腹部を温めてから寝るというのも良いと思いますよ。
睡眠不足を続けていると顔の産毛が男性のように、黒い太い毛になってしまう可能性もありますので、たかが睡眠とナメていると危険です。
偏った食生活
ファストフードや外食中心の食生活を送っていると、どうしても脂分や塩分、添加物が多く含まれているため女性ホルモンの分泌を妨げてしまいます。
冷たい飲み物や食べ物の摂り過ぎも体を冷やすため、女性ホルモンを減らしてしまいます。
血糖値を急激に上昇させる食べ物も、女性ホルモンの分泌を邪魔してしまい、白いごはんやうどん、パンなど、炭水化物が多い食べ物は摂り方に注意が必要です。
女性ホルモンを減らす食生活を続けていると、顔の産毛を濃くする男性ホルモンが増えてきます。
他にも、亜鉛が多く含まれた牡蠣など、男性ホルモンを増やす食べ物を過剰に摂取しすぎるのもよくありません。
加齢
女性ホルモンの分泌量は年齢とともに減ってしまいますが、一方で男性ホルモンは加齢でもあまり変化がありません。
つまり、歳をとるほど男性ホルモンの割合が高くなるため、人によっては顔の産毛が増えたり、男性のような黒い太いヒゲが生えてきたりして男性化が進んでしまいます。
45歳頃から急激に女性ホルモン分泌が減り、更年期障害に悩んだり骨粗しょう症などの病気にかかる人も増えます。
加齢による女性ホルモン分泌低下は、誰でも経験するものです。
50歳以降もイキイキとして輝いている女性がいっぱいいますので、自然のながれに逆らわず受け止める「心の準備」が大切です。
妊婦さんだから
『妊婦になったら急に顔の産毛が濃くなった』という経験をしたことがある女性も多いと思います。
妊娠をすると胎児を育てるために、女性の体の中ではホルモンのバランスがガラッと変わります。
妊婦になってからどんな変化が起きるかは人によってさまざまで、顔の産毛が急に濃くなる人もいれば薄くなる人もいますし、体毛に変化が現れる人もいます。
妊娠中の産毛の変化はあくまでも一時的なものなので、出産後に一定の期間が過ぎホルモンのバランスが正常になれば、産毛の濃さは元の状態に戻ります。
タバコを吸っているから
タバコを吸い始めたら急に顔の産毛が濃くなった、と感じる人も多いと思います。
タバコにはニコチンやタールなどの有害物質がたくさん入っていて、これらの物質は体内に吸い込むと、なんと大切な女性ホルモンを壊してしまうんです。
女性ホルモンが破壊されると、顔の産毛が濃い原因を作る男性ホルモンの働きが優勢になってしまいます。
タバコを吸っていると肌のタルミや乾燥が進行して、毛穴が開きやすくなります。
毛穴がぱっくり開けば、顔の産毛を剃っても黒いポツポツが目立ちやすくなり、むしろ顔の産毛が増えたように見えてしまう可能性もあります。
女性ホルモンを増やす方法は?
加齢による女性ホルモンの減少は防ぐことはできませんが、まずは先程挙げた男性ホルモンを増やす行動をしないことが重要です。
ストレスを溜めずに上手に発散し良質な睡眠をとり、栄養バランスのとれた食生活を送ることによって女性ホルモンの分泌量を正常化させることができます。
この他にも、女性ホルモンを増やす方法は色々あります。
大豆製品やナッツ類を積極的に食べる
大豆には、女性ホルモンのエストロゲンと似たような働きをするイソフラボンが、豊富に含まれています。
納豆や豆乳などの大豆製品を毎日欠かさず食べるようにすると、エストロゲンが不足している分を補ってくれます。
ナッツ類に含まれるビタミンEは卵巣や副腎に貯められて女性ホルモンの分泌量をコントロールする働きがあり、血行を良くする作用もあるため、冷え性を改善して体が温まれば女性ホルモンのバランスは、さらに整いやすくなります。
顔の産毛が濃い方はバランスの良い食生活を心がけながら、積極的に大豆やナッツ類を食べて女性ホルモンを増やしましょう。
ただし、カロリーが高めなのでニキビや体重増加には注意してくださいね!
アロマの香りを嗅ぐ
アロマの香りには、癒しやリラックス効果だけでなく、ホルモンのバランスを整える効果があるんです。
中でもおススメなのが、ローズやクラリセージ、ネロリやイランイラン、ゼラニウムなどです。
最近ストレスが溜まっていて、顔の産毛が濃くなってきたと感じる方は、精油をお風呂に垂らすなどして、アロマの香りを生活に取り入れてみましょう。
環境ホルモンを意識する
よく言われる”環境ホルモン”とは「内分泌かく乱物質」と呼ばれ、体内の女性男性ホルモンバランス分泌を乱す要因となります。
近年の男性の精子の数が激減したり、女性の10歳以下の初潮や体の早熟は、環境ホルモンが関係していると言われてます。
環境ホルモンは、大気汚染や海洋汚染、抗生物質や防腐剤、農薬やPCB、界面活性剤やプラスチック原料など、私たちの生活のいたるところにあり、洗剤や歯磨き粉、化粧品や食品、大気にも存在しているのです。
これらを避けるのは難しいですが、特に食品は直接体内に入りますので信頼できない食品生産販売者を避けて、できるだけ安全なオーガニックな食品を選びましょう。
恋愛で出るセロトニン
幸せな恋愛をすると、セロトニンというホルモンが分泌されます。
他にも快楽を感じるとドーパミン、愛情を感じるとオキシトシンというホルモンが分泌されます。
これらのホルモンが増えると、女性ホルモンの分泌も促進されるんです。
よく『恋愛をすると女性はきれいになる』といわれるのは、女性ホルモンが増えて肌ツヤが良くなるためです。
顔の産毛が濃い女性は素敵な恋愛をして、女性ホルモンを活性化させると、もしかすると産毛を薄くする効果も期待できますよ。
ホルモンはバランスが一番大事
女性ホルモンも男性ホルモンも、健康に生きるために必要であり、バランスが大切なのです。
それぞれのホルモン分泌成分は生命を維持し、健康に暮らすために欠かせない物質が多種大量にあります。
顔の産毛だけの問題ではないのです。
ただ、顔の産毛に影響があるのも事実です。
今のストレス社会の生活全体を見直し、私たちの体内でおきてる仕組みを理解し、考えていくのが大事なんですね。。。